不安なことは、紙に書き出してみる

脳の働きを妨げる最大のストレスは何か。それは「不安」である。

「感情と思考は密接に連動しているので、感情の乱れや不安で前頭葉のパフォーマンスが下がってしまう」と篠原教授は語る。

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感情の乱れは思考にブレーキをかける

朝起きて、新鮮な空気と日光を浴びて、軽い運動をし、バランスのとれた朝ごはんを食べる。完璧な朝の過ごし方だ。脳の活力もじわじわと湧いてくる。

ここで起きがちなのが、家族とのたわいもない揉め事。感情の乱れは脳の働きにブレーキをかけるので避けよう。

朝はテレビのワイドショーやネットのニュースを見るのもやめたほうがいいと澤口教授は指摘する。

「頭が一番すっきりしている時間帯なのに、どうでもいいことに脳を使うのはもったいない。成功する人は自分に意味のある情報だけしかチョイスしない癖がついています」

澤口教授は「満員電車が本当に苦痛ならばラッシュを避け、超早朝出勤にしたほうが、よほどストレスがなくて脳にいい」ともいう。

「詰め込まれた車内では、横のOLの香水の匂いがきついとか、足を踏まれたとか、ネガティブな感情が起きやすく、これも脳のムダ遣いです」