かつて海外旅行の必需品とされたT/C(トラベラーズチェック)の代替品として、最近では海外で使えるプリペイドカードが登場している。これは、あらかじめ登録したカードに日本円や外貨をチャージしておき、海外のカード加盟店で使ったり、ATMで現地通貨を引き出せるというもの。

紛失してもパスワード等で守られているため、現金のようにすぐに使われてしまう心配は少ない。また、チャージした金額以上は使えないので、使いすぎ防止になるという効果もある。

たとえばJTBがVISAと提携して発行する「マネーティーグローバル」は、日本円をチャージしておけば海外のVISA加盟店で買い物ができ、世界200万台以上のATMで現地通貨を引き出せる。為替手数料は4%、現地通貨の引き出し手数料は1回200円。ほかにクレディセゾン、ジャックスなども発行している。年会費や発行手数料などがかかることもあるので、条件を十分に比較して利用したい。

今後注目したいのがスマートフォンを専用端末にかざして支払う電子決済サービス。ビザカード、マスターカードが展開し、たとえば「ビザ・ペイウェーブ」はNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIそれぞれの対応機種で支払いができる。

出発まで時間があるなら、大手都銀やシティバンクなどで米ドルやユーロ建ての預金をしておき、旅行に合わせて外貨のまま引き出すという手もある。円高のタイミングで預金しておけば、使うまでに利息が得られる。外貨に両替する際は円高=外貨安のときが有利だ(外貨現金手数料は三菱東京UFJ銀行で1米ドルあたり1円80銭)。余った外貨の預け入れもできるので、次の海外旅行へ備えられるのも魅力。

(構成=有山典子)
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