急増する「がん」の経験者
「がん」といえば治療に目がいきがちだが、治療は「がん人生」の一部にすぎない。患者本人や家族、友人、ケアに当たる人などの関係者たち(がんサバイバー)が診断や治療の後を生きていくプロセス全般を「がんサバイバーシップ」と呼ぶ。
この言葉が広まったのは2000年代以降と比較的新しい。がんの生存率が向上しているのに、「健康な人と同じ条件で就職できない」「職場で一線から退かざるをえなくなった」というケースが後を絶たない。これは、医療現場だけではケアしきれない。がん経験者が1300万人を超える米国では、がん経験者に対する差別の禁止や就労面のフォローが国家的に進められている。
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