「週末のご予定は?」は危険をはらんだ質問

では、安全な話題とは何か。手っ取り早く使えるのはニュースの見出しである。新聞を隅から隅まで読んで、深掘り分析をする必要はない。むしろそれを始めると、会話の流れが崩れやすい。ざっと見出しに目を通し、その日の空気や話題になっていることを頭に入れておく。あとは、共有できる会話の糸口として使えばよい。会話が途切れそうになったら、「どう思う?」と相手に渡す。相手を立てつつ、話は自然に広がる。

大久保泉『知られざるアメリカ外交儀礼』(角川新書)
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安全そうに見えて、意外に火種になりやすい雑談ネタの定番が「週末の予定」である。友人同士なら問題になりにくいが、ビジネスの場で話題に困って「週末のご予定は?」と聞くと、思わぬ方向へ話が転がることがある。

週末の予定を語るには、家族構成、パートナーの有無、子どもの有無、宗教行事などが見え隠れする。こちらは世間話のつもりでも、相手には私生活への踏み込みと受け取られることがある。

聞くのであれば、「何をする予定ですか」と正面から聞くより、「この週末、何か楽しい計画はありますか」と少し引いて尋ねるほうがよい。「最近ブランチでおすすめの店はありますか」など、予定そのものではなく周辺の話題にずらす方法もある。もっとも、線引きを気にしすぎると会話そのものがぎこちなくなる。いくつかの言い換えを念頭に置き、場に合わせて調整するのが現実的である。

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