「異業種コラボ」で差別化するしかない
わかりやすいのは25年1月、スガキヤが立ち上げたロードサイドの新業態であるラーメン専門店「らー麺 金ことぶき。」だ。「より多くの方の生活導線にあるお店を目指しついにフードコートから飛び出します」(スガキヤHPお知らせ 25年1月31日)と宣言して名古屋市内に店舗をオープンさせたが、1年半が経過してまだその1店舗しかない。
こういう厳しい現実を踏まえると、残された道はひとつしかないのではないかと思っている。それは、自分と異なるジャンルの店と手を携える「コラボ」によって、競合と差別化してショッピングセンター内で独自のポジションを築いていくという生存戦略だ。
フードコートというのは施設を訪れた客に、バラエティに富んだ食事を提供するという目的から「1ジャンル1ブランド」になってしまうことが多い。例えば、マックがあるフードコートにドムドムが新規オープンするのも、丸源ラーメンのあるフードコートにスガキヤが出店するのも、なかなかハードルが高い。
ハンバーガーもラーメンも食べられる店
ただ、それは裏を返せば、ひとつのブランドが複数の食を揃えていたら、フードコートに出店できる確率はグンと上がるということだ。例えば、「ハンバーガーも売っているけどラーメンも売っている店」ならば、マックがあるフードコートでも出店できるし、他がやっていない組み合わせで差別化できるので、リピーターがついていくかもしれないのだ。
ここまで言えば、筆者が何を言わんとしたいかお分かりだろう。
スガキヤは主力のラーメンの他にもソフトクリームやたこ焼きなども取り扱っている。ドムドムもハンバーガーやポテトだけではなく、かりんとうやソフトクリームサンデーなども売っている。
例えば、両ブランドがコラボして「スガドム」なんて感じで、メニューを合体するだけではなくオリジナルメニューも開発して売っていけば、ラーメンだけしか扱っていない店、ハンバーガーだけしか扱っていない店よりもかなり優位に戦うことができるはずだ。

