「主戦場」が全国からどんどん減っている
平日の昼間にほとんど客がいない「廃墟ショッピングモール」がネットやSNSで話題になっていることからもわかるように今、日本ではショッピングセンターの淘汰が進行している。
一般社団法人日本ショッピングセンター協会によれば、2018年にショッピングセンターは全国に3220施設あったが、2025年末時点では3013施設。約7年で200以上のショッピングセンターが消えたことになる。
この勢いは今後ますます加速していく。日本は1年間で和歌山県の人口よりも多い約90万人が減少している。「消費者」がそれだけ毎年減っていけば、各地のショッピングセンターも閉鎖されていくのは自明の理だ。となれば当然、施設内にあるレストランフロアやフードコートも減っていかざるを得ない。
ここを「主戦場」としている外食チェーンにとって、これは中長期的には深刻な経営リスクにもなる由々しき問題だ。そんな外食チェーンの代表が実はスガキヤとドムドムだ。
フードコートと一緒に伸びてきた2社
実は両社は「日本のフードコートともに成長をしてきた」と言っても過言ではないほど、ショッピングセンターというビジネスモデルと密接な関係がある。
1946年に前身の甘味処が創業したスガキヤが大きく成長したのは1969年、ユニー大曽根店(当時「ほていや」)というショッピングセンターに初出店してからだ。
スガキヤHPのスガキヤヒストリーに「翌1970年には16店、1971年には22店、1972年には28店とショッピングセンター出店を重ねました」とあるように、ショッピングセンター内のテナントやフードコートに直営店を出していくという戦略を半世紀ブレることなく続けてきたことで、中部圏での確固たる地位を築き上げた。
今もスガキヤの愛知、三重、岐阜の店舗の大半は、ららぽーと、イオンモール、イオンタウン、アピタ、バロー、ドン・キホーテなど商業施設内のテナントかフードコートに出店されている。
それはドムドムも同じだ。ご存じのようにドムドムはもともとダイエー創業者の中内功氏が「打倒マクドナルド」で始めたハンバーガーチェーンで、全国のダイエーや系列店などをメインに出店されて1990年代の最盛期は全国400店舗以上にまで拡大した。そういう「フードコートチェーン」のDNAは今も引き継がれている。
