合コンが、進化している。飲食店を会場にした従来型から、イベント型が増えつつある。なかでも注目は「料理教室合コン(料コン)」だ。名の通り、料理教室がそのまま合コン会場となっている。お稽古と出会いの場が兼ねられるのだから実用的で画期的だ。

運営しているのは、IT系ベンチャー企業のイニシャルサイト。同社の阿彦忍氏は言う。「20代後半の後輩が、合コンで共通話題が見つからず、女性は女性同士で話しだすと愚痴っていた。ならば解決できるような合コンの場をつくろうと始めました」。

金、土、日の夜に開催される料理教室の定員は男女各3名。集まると自己紹介をし、講師の指導のもと、一緒になって料理をつくるという流れだ。雑誌やテレビ出演も多いプロの料理研究家が教えてくれる。

マンションの一室である会場をのぞくと、そこには和気あいあいとした空気が。「これ、もう焼けているんじゃない?」「あ、ほんとだ」なんて会話が自然に行われている。そう、共通話題は目の前にあるのだ! 相手の性格や相性、将来の家庭像も浮かんで見えそうじゃないか?!

この後、つくった料理を食べ、多くの人が任意の2次会へ行くのだとか。

過去の参加者からの評判は上々で、同社では、男性が主導権を取りやすいアウトドアイベントの合コンも開催中という。いずれは参加者のアフターフォローにも力を入れたいというから、まさに合コンとお見合いのいいところ取りだ。

参加者は30代を中心に40代も交じる。ときには男性の年収制限(例えば600万円以上)を設けるのは、結婚を意識するためか相手の年収を気にする女性が多いからだそうだ。

料理も習えて出会いもあって、一石二鳥。そりゃ人気なのも納得です。