
社長時代に私がよく社員に話をしたのが「7対3の仮説」である。
私の社長就任当時、拓銀や山一証券が相次いで経営破綻するなど、国内の経済環境は非常に悪かった。銀行経営においても不良債権の償却や公的資金の注入など、後ろ向きな話題が多かった。しかしどんな環境であろうと会社は黒字に持っていかねばならない。したがって期初に課せられる目標は、社員にとって到底達成不可能な高い数字になってしまうことが常であった。「そんなものできるはずがない」というのが、目標に対する社員の第一声だった。
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(総括、分析・解説=楠木 建 構成=小川 剛)

