グローバル化で、盛んになる企業の合併・再編。日本企業がこれまでどのような合併劇を経てきたのか。過去30年の大きな流れをまとめた。

00年代の合併・再編は攻めと守りが交錯している。例えば、12年10月に実現した新日鉄と住友金属の統合に象徴される鉄鋼業界。こうした大型合併が行われるようになったのは同業他社を買収することで世界一になったミタルの存在が大きい。同社に呑み込まれないための、いわば守りの合併といえるだろう。同時に、日本の鉄鋼業界は成熟産業でありながら順調に成長しており、さらに一段上を目指す攻めの面もある。

食品業界の再編もそうした要素が混在している。それぞれの企業は国内では順調に成長しているが、少子化で内需が落ち込んできたため、アジアに出ていかざるをえない。その場合、食品はブランドが非常に大切なので、ブランド力のある地元の食品企業を買収しなければならない事情があるのだ。