「2枚看板」片山さつきは留任か、交代か
○財務相
普通に考えれば、女性初の財務相で、「責任ある積極財政」の中核を担う片山さつき氏(67)は留任濃厚。ただ、先の財務事務次官人事をめぐり、片山氏が、高市氏が考えていた青木孝徳主税局長(60)ではなく宇波弘貴主計局長(61)を昇格させたことで亀裂が生じたとの話もある。
ただ、片山氏は高市氏と並ぶ政権の2枚看板。もし交代なら「官房長官か幹事長に横滑りさせちゃうんじゃないの?」(前述の旧安倍派衆議院議員)との声もある。片山氏留任、もしくは消費税減税で汗をかいてきた小野寺五典税調会長(66)あたりを起用するなら高市氏の勝利。鈴木氏の復帰や小林鷹之政調会長(51)のような財務省出身者が就くなら麻生氏の勝利。
○官房長官
これも常識で考えれば木原稔官房長官(57)の留任。しかし、木原氏では国民受けが芳しくない。注目度と発信力強化のため、一時は、前述したように片山氏横滑りに加え、「小泉進次郎防衛相(45)の抜擢も」という噂も流れた。
確率は低いが、近畿大学の理事長を務め、高市氏が落選中、教授に招聘した世耕弘成元参議院幹事長(63)が組閣時までに自民党に復党できれば、まさかの抜擢もあり得た。
そうなれば高市氏勝利だが、先々、世耕氏を重用すれば、旧安倍派で5人組と言われた萩生田氏や西村康稔選挙対策委員長(63)は反発し、麻生氏だけでなく旧安倍派の支持が得られにくくなるリスクが生じる。
吉村洋文が入閣する「E難度」の技も
○総務相
地方自治や情報通信を所管する総務省。現在の林芳正総務相(65)は、来年秋の総裁選挙に備え閣外に去るとの見方が有力。
その場合、自民党と連立を組み、「大阪を副首都に」を目指す維新からの入閣が濃厚。政治キャリアから言えば、コックから政治家に転身した馬場信幸元代表(61)か藤田文武共同代表(45)あたりが最有力。
ただ、政治の世界には、体操で言えば「ウルトラC」どころか「E難度」の技も存在する。維新の協力が命綱の高市氏は、「心の友」でもある吉村氏に大阪府知事との兼務で入閣を要請する可能性もある。これが実現すれば高市氏の勝利ではあるが、自民党内はもとより維新の中でも、「大阪を二の次にする気か?」と反発が拡がるのは必至。
もっと高難度だが、先頃、再選不出馬を表明したばかりの福岡市長、高島宗一郎氏(51)が抜擢される、と言えば先走りすぎか。高島氏は麻生氏の支援を得て市長に就任した人物で、地元の評判も良い。電撃的な不出馬宣言が「次が見えているから」によるものだとすれば、国政への転身、あるいは麻生氏の強い押しで閣僚に、もゼロとは言えない。


