BeRealやsetlogで「ありのまま」が評価される傾向

では、なぜこの反発が「今」起きたのでしょうか。大きいのは、SNS環境の変化です。

インスタ映えの時代なら、一生懸命メイクして、加工アプリを使えば、SNS上では美しくなれました。ところがここ1〜2年、BeRealやsetlogといった“加工できないSNS”が若者の間で広がってきました。その場で撮ったものをそのまま投稿する仕組みで、写真の加工は一切できません。加工したり着飾ったりしても、どうにもならないものが評価される土俵に変わったのです。

加工が効かないなら、盛る意味は薄れます。“自分より可愛い子”の投稿を見ても「どうせ加工でしょ」と思えていたのが、ありのままを映すSNSでは通用しません。先ほどのルッキズム風刺画の大流行は、ある意味で「インスタ的な価値観が終わった」ことを象徴する出来事だったと僕は思っています。