村松美賀子(むらまつ・みかこ) 編集と文筆。京都造形芸術大学教員。出会ったひと、もの、こととの関わりから発想し、書籍を編み、文章を書く。著書に『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)など、本と言葉をめぐる試み「本の梯子/book ladder」を2013年に開始。
http://book-ladder.tumblr.com/
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標本は、どこか“気配”を感じさせる不思議なモノ。生命のときが止まっても、どこかに“生”が封じ込められているからだろう。舞台は京都大学総合博物館の地下収蔵室。動植物から鉱物、化石まで260万点あまりから厳選された300ほどの標本が、この本の中でも息づいている。
企画・構成・文を担当した村松美賀子さんは、標本のことを何も知らない素人だった。たまたま大野照文館長と知り合い、一般公開されていない地下収蔵室に入った。
「フラットスキンと呼ばれる熨斗烏賊(のしいか)のようなネズミの標本に衝撃をうけて」「生きていた生物がモノとしてそこにある存在感とその数に、もう圧倒されてしまいました」
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(薈田純一=撮影)


