新 雅史(あらた・まさふみ)
1973年、福岡県生まれ。東京大学人文社会系研究科博士課程(社会学)単位取得退学。現在、学習院大学大学院などで非常勤講師を務める。著書に『商店街はなぜ滅びるのか』、共著に『大震災後の社会学』がある。
1973年、福岡県生まれ。東京大学人文社会系研究科博士課程(社会学)単位取得退学。現在、学習院大学大学院などで非常勤講師を務める。著書に『商店街はなぜ滅びるのか』、共著に『大震災後の社会学』がある。
1964年の東京オリンピックで金メダルを獲得した女子バレーボールチーム「東洋の魔女」。そのほとんどは大日本紡績貝塚工場の女性社員だった。なぜ「一企業のチーム」が日本代表となりえたのか。新雅史さんは「偶然ではなく必然だった」と語る。
「日本におけるバレーボールは、工場の生産効率を上げるために企業が普及させたものです。当時、集団就職で上京した若い女性の高い離職率が大問題でした。都会に出てくると数年で辞めてしまう。このため気軽で楽しく仲間意識が高まる健康的な余暇活動としてバレーが奨励されました。実際、スポーツが盛んな工場ほど生産効率は高かった」
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(坂本政十賜=撮影)


