「運動神経がよくなくて野球もサッカーもできないし、走りの才能もないし……」柏原選手の口からは信じられない言葉が飛び出してきた。4回箱根の山を登って、4回とも区間賞をとった男の強さの秘密とは。
柏原竜二 かしわばら・りゅうじ●1989年、福島県生まれ。小学生時代はソフトボールに取り組むも、球技音痴のため中学から陸上を始める。いわき総合高校を経て東洋大学に進学。卒業後は富士通で競技生活を続ける。ツイッターが人気で7万人を超えるフォロワーがいる。
【愛読書】『GIANT KILLING』(ツジトモ著)『夜桜四重奏』(ヤスダスズヒト著)
【箱根のスタート前に聞く曲】ジェットロケット(LiSA)
【好きな食べ物】
甘いもの。魚の煮物以外なら何でも
【苦手なこと】段取り

お正月の風物詩、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)が人気スポーツとなって久しい。1月2日、3日の2日間にわたり、関東地区より選ばれた20チームが、往路5区、復路5区、計10区の217キロ余を競う。

箱根駅伝のファンである知人が、過去4年間のハイライト映像を編集していて、これを見る機会を得た。映像での主役は東洋大学のエース柏原竜二。柏原が受け持った区間は4年間を通じて往路5区。小田原~箱根・芦ノ湖間23キロ余、標高で864メートルもアップする。曲がりくねった難コースで、各チームのエース級が起用される。通称「山登り区間」である。