「国立病院の営業は、いわば我慢比べ。すぐに成果は出ない」。綿貫里香さん(30)は、現在の病院の担当になったとき、上司にそう言われたという。

<strong>ファイザー 東東京医薬支店 中枢神経領域担当 綿貫里香</strong>●1979年生まれ。2002年入社。06年にインセンティブ賞も受賞。見込みがあれば、上司とともに夜遅くまで医師を待つことも。
ファイザー 東東京医薬支店 中枢神経領域担当 綿貫里香●1979年生まれ。2002年入社。06年にインセンティブ賞も受賞。見込みがあれば、上司とともに夜遅くまで医師を待つことも。

入社して7年目。5年間、開業医を担当した後、2007年9月に東京・文京区にある国立大学病院の中枢神経領域のMRに抜擢された。開業医であれば、医師本人の決断でどの薬を使用するかが決まりやすいため、数字に結びつきやすいという。しかし、国立病院はそうはいかない。