自分のタイミングで動く「オレ発信」

そう言うと「相手が忙しいかもしれないから」と思うかもしれませんが、過度に相手の事情を考えるのはビジネス作法に反するとさえ言えます。相手が忙しかったら出ないだけですから、合否がはっきりしていいじゃないですか。

LINEの画面
写真=© Thiago Prudencio/DAX via ZUMA Wire/共同通信イメージズ
LINEでダラダラやり取りするのは時間がもったいない

こういう、自分のタイミングで動く「オレ発信」は、ビジネスを進める上ですごく大事なんですよ。待ちの姿勢じゃなくて、こっちから動く。相手の都合を伺うんじゃなくて、まずこっちから発信する。それが、仕事のイニシアチブを持てて、仕事のスピードも上げるコツなんです。

アメリカにいると、誰もがBluetoothイヤホンをつけて、運転中でも歩いている時でも、電話していることがわかります。中国人はチャットを使いますが、音声を録音したものを送っている。

日本人だけが相変わらずパチパチパチとテキストを打ち続けているわけで、これは非効率だなといつも思います。かつて日本には“ふみ(文字で書いたもの)”を大事にする文化がありましたが、一体いつの時代の話なんですか!

そして、そういう消極的な姿勢がビジネスにも影響するんですよね。

アメリカ人や中国人は相手に忖度しないから、知らない相手とでも平気で、大きな取引ができます。日本人のように、知り合った相手と何度か新橋で食事をしてから商談に入るようなスピード感では遅すぎますよ。

大事な話をする時は「必ず会う」

パンデミックでZoom会議が一気に広まりました。移動せずに済むし、たしかに便利なんですけど、僕はできるだけ対面で話をしたいです。特に自分が求める最初の面談は会いたいです。

僕は「波動」って言い方をするんですけど、人と実際に会った時に感じるエネルギーみたいなものがやっぱりあるんです。

その人がどういう人なのか、信頼できる人なのか、一緒に仕事をしたい人なのか。画面越しじゃ半分も伝わらないけど、会えばわかる。オンラインだと画面の中に顔が映っているけれど、その人の「波動」までは伝わってこないんですよね。

人間って、色々なことを五感で感じ取ってるんです。

その人の声のトーン、表情、身振り手振り、話すスピード、姿勢、目の動き、香りやにおい。そういうのが全部組み合わさって、「この人は信頼できる」とか「この人とは合わないな」って人は判断してるんですよ。Zoomだと視覚と聴覚だけになっちゃうから、得られる情報量が圧倒的に少ないんです。作業や工程の確認だけならZoomは効率的ですけどね。