どうすれば「超集中」できるのか
では、どうすればこの「超集中」を実現できるのでしょうか。
これはズバリ「事前に“あとはやるだけ状態”をいかに作れるか」にかかっています。
「あとはやるだけ状態」は先ほど計画の技術のときに出てきましたね。1ゴールの場所と2ゴールまでの道筋を明らかにし、「脳内リハーサル」を一度成功させておくことです。
目の前にある「頭の中では終わっているけれど、まだ現実の世界では進んでいない」仕事を、切り換えを排除した「超集中」で、淡々と順番に実行して終わらせていくのです。
ポイントは、計画に戻らず、どんどん前に進めることです。迷いを断ち切り、他の仕事のことも気にせず、計画モードのときの自分を信じて、できるだけ作業を進めましょう。なるべく長く実行モードを維持できれば、それだけ仕事が進みます。
「実行モード」に入ったということは、計画モードの脳内リハーサルで一度うまくいった仕事のステップがあるはずです。計画モードでしっかり準備ができていれば「あとはやるだけ状態」ができているのですから、それをそのまま手を動かすだけで良いのです。
「あとはやるだけ状態」を作れば没頭できる
環境を整えた上で、1ゴールの場所を確認し、2ゴールまでの道筋を明らかにした「あとはやるだけ状態」を作れば、驚くほど目の前の作業に集中できるようになります。
その理由は2つです。
1つは、「ゴールまでたどり着ける自信がある」からです。「計画モード」の自分が時間をかけて「これならゴールにたどり着ける」とリハーサルまで終えてくれたのですから、それを信じて作業を進めることができます。
もう1つは「今、他の作業や仕事をやる必要がない」とわかっているからです。他の仕事について計画できておらず「あれもやらなきゃいけないんだよな」と頭の片隅に残っていると、目の前のタスクに集中したくてもできないのが人間です。人は「未完了で中断されたこと」に意識が向きますし、興味も持続します(ツァイガルニク効果と言います)。
他の仕事についての計画が終わっていない場合は、この効果が悪い方向に働いてしまいます。ですから「あとはやるだけ状態」を作るためには、他の仕事についても計画(終わる計画を作る)を終えてしまう必要があります。これで「あとはやるだけ状態」が作りやすくなり、目の前のタスクに集中しやすくなります。
つまり、仕事Aの「あとはやるだけ状態」を作るためには、仕事Aだけではなく、他に並行して進めている仕事B、C、D、E、F……についても計画が終わっている必要があるということです。
