梅ヶ枝餅以外の“太宰府みやげ”をつくりたい
「太宰府店がオープンしたのが2025年11月ですから、半年しかたっていないのですが、平日、週末問わず多くのお客さまで賑わっており、国内の方よりもインバウンドの方が多くて、だいたい、8割は海外からのお客さまです。地域で言いますと、韓国、中国、シンガポールといったアジアが多いです。
太宰府は年間に1000万人がやってくる観光地ですが、お土産品と言えば、梅ヶ枝餅くらいしかありませんでした。食べ物のお土産はあったのですけれど、持って帰ることのできるお土産物は少なかった。そこで、私たちは福岡県と太宰府の魅力を発信するためにビームスさんと一緒に店をオープンしました」
プロデュースしたのはビームスだが、店の運営主体はグッドローカル九州という会社だ。西日本鉄道、ふくおかフィナンシャルグループ、NTT西日本、三菱地所、ラブエフエム国際放送が共同出資した地域おこしのための企業である。
赤峰店長の前職は福岡市にある西鉄グランドホテル。同ホテルのバーでホールスタッフとして働いていた。ホテル出身らしく折り目正しい接客をする人である。
信楽焼の狸や富士山型の丼鉢…県外品が売れていく
彼女に売れている商品は何ですかと聞いたら、「招き猫、信楽焼の狸、富士山型の丼鉢」とのことだった。海外からやってきたインバウンドの人たちにとって日本の伝統品は魅力的に映るようだ。
それにしても、信楽焼の狸や富士山型の丼鉢は重たいし、しかも割れ物だ。それでもインバウンドの観光客は嬉々として買っていくという。
赤峰店長が推しているのは日本の銘品よりもむしろ地域の品物である。筑後地方の花ござ、福岡県産いぐさを使ったアイテム、八女提灯、小倉織のトートバッグといったものだ。
赤峰店長は言った。
「いぐさは熊本県と福岡県が産地です。いぐさを使った商品では太宰府天満宮の梅をデザインした花ござが人気です。そして、八女市で作る八女提灯は職人さんがひとつひとつ手描きしたデザインになっています。
こうした地域の商品には2種類あります。地域の事業者の方とコラボして開発した商品、昔から福岡のお土産品として作られていたもの。どちらも価値があるもので、私たちは今後、福岡市、福岡県の事業者さんたちとコラボした商品を少しずつ増やしていこうと思っています」



