この事件をひとごととして捉えてはいけない

とはいえ、「巨人軍監督が逮捕された」というニュースが社会に与えた激震とマイナスイメージは、簡単に拭い去れるものではありません。当然ですが、第一には行動が完全な行き違いであり、警察からの「おとがめなし」まで確定するのが前提です。

次に家族の団結です。不倫問題でも、最大の犠牲者である配偶者が笑顔で許す「絵」は絶対的な説得力になります。阿部氏はこの事件で深く傷ついた娘さんにも気遣いを示しています。

何年か後、家族が団結して、仲睦まじく暮らす姿をメディアや社会に示すことができた時、阿部氏がプロ野球界や社会の表舞台へと何らかの復活をするための契機となるでしょう。

2012年日本シリーズでの、打者としての阿部慎之介選手
2012年日本シリーズでの、打者としての阿部慎之介選手(写真=Ship1231/CC-BY-SA-3.0/Wikimedia Commons

私たち現代の社会人は、職場におけるコンプライアンスやハラスメント防止の意識については、日々の業務を通じて身に染みて理解しているはずです。

しかし、この事件を単なる他人のスキャンダルとして片付けるのではなく、家庭というプライベートな空間においても、もはや「昭和的家族観」や「親の絶対的な意思強要」は通用しないということを、自らの襟を正すための「奇貨」とすべきでしょう。

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