歩き始めは少しつらいが段々気分がよくなる

ドーパミンは、予想外の報酬が得られたときに分泌される物質です。ドーパミンが過剰に出てくると、さらなる報酬への欲望が強くなります。それを抑える役割をしているのがセロトニンです。

一方、ノルアドレナリンは強いストレス状態のときに分泌されます。戦闘時に多く分泌されるもので、ノルアドレナリンが過剰に分泌されると暴走してしまうので、それを解除するのもセロトニンの役割です。

つまり、セロトニンは過剰な欲望を抑え、過剰な戦闘態勢を解除するので、幸せを感じやすくなるのです。

歩行は苦行のように思われがちですが、実際には、脳内に快楽物質のエンドルフィンや、幸せホルモンのセロトニンが出るので、気分がよくなる行為です。歩き始めは少しつらいかもしれませんが、途中から次第に気分がよくなってくるはずです。

歌いながらリズムに乗って歩く楽しさ

トレーニングジムに行けば、必ずウォーキングマシンが置いてあります。

ウォーキングマシンに乗って歩き始めると、初めは「しんどいな」と思っても、30分も歩いているうちに「もうちょっと歩いていたいな」という気持ちになります。ランナーズハイと同じように、ウォーカーズハイの状態になるのです。

ランニングマシーンを使う人たち
写真=iStock.com/gentlelight
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周囲の状況が許すならば、歌いながら歩くことをお勧めします。歩行は、トン、トン、トンというリズムを刻んでいます。音楽もリズムです。好きな歌を歌いながら歩けば、歩行のリズムと音楽のリズムの両方を楽しめます。

小鳥はさえずり、動物は鳴き声を上げますが、声を上げることは動物にとって本能です。人間にとって歌うことも本能です。

歌いながら歩くことは、人間にとって最高の贅沢と言えるかもしれません。もちろん、歌いながらといっても、小さく口ずさんだり、鼻歌を歌ったりという程度で充分です。