炭水化物過多→肥満→糖尿病→認知症という流れ
日本人にも肥満の人が増えてきました。特に子供の肥満は大きな問題です。
メタボ健診の対象者は40~74歳ですが、私は40歳以下の肥満の問題に本格的に取り組まないと、日本の将来は危ういと危惧しています。
日本人の肥満は食生活の欧米化のせいですが、今こそ日本食を見直すべきときです。日本人が洋食をよく食べるようになったのは、戦後であり、日本人の腸内環境などの体内環境は、高脂肪食にまだ慣れていません。
日本人は遺伝的にインスリンを出す膵臓のβ細胞の機能が弱い民族なので、軽度の肥満でも簡単にインスリンの分泌が低下し糖尿病になります。つまり、現代日本人は「糖尿病性の認知症」になりやすい、とも言い換えられます。
近年、日本国内でも経済格差が拡大し、貧困のためタンパク質の多い食品の買い控えが起きています。物価高騰のなか、魚や肉は高価なのでどうしても炭水化物の割合が増えてしまうのです。
結果的に、魚や肉より安価な米飯や麺類の割合が増えてしまいます。炭水化物はブドウ糖に分解され、血糖値が上がり、膵臓のβ細胞を疲弊させ、インスリン分泌が低下します。
すなわち炭水化物過多→肥満→糖尿病→認知症という流れが強まる恐れがあるのです。他方、エネルギー消費の観点からは、歩行不足→糖の消費不足→肥満という流れも加わってきます。
太陽光を浴びないと、美容上も逆効果
皮膚科や美容医療の分野では、太陽の光を浴びると紫外線で顔にシミができたり皮膚がんになるリスクがあるので、日光に当たるのは避けるべき行為とされています。
ある程度事実ですが、私は日光浴が原因で皮膚がんになった人を診たことはありません。日光浴による皮膚がんは、主として白人の話です。そもそも紫外線はビタミンDの活性化に必須です。ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収に必要で、不足すると骨粗鬆症になります。
一般社団法人ワクチン問題研究会の児玉慎一郎医師らの臨床研究によると、コロナワクチン後遺症の患者さんは血中のビタミンD濃度が低下しており、ビタミンDの補充で諸症状が改善します。ですから、高度の慢性疲労症候群の人を除けば、適度に屋外を歩き、紫外線を浴びないとワクチン後遺症は改善しません。
太陽光は脳内の「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌を増やします。歩行習慣があり適度に歩いている人は、「セロトニン顔」になっていきます。多少のシミやシワがあったとしても、「セロトニン顔」のほうが生き生きとして、若々しい印象になります。
女性の場合は、老け顔をメイクでカバーしている人もいますが、顔はメイクでカバーできても、首筋のシワまでは隠せません。歩いていない人は、首筋に老化が現れてきます。私は患者さんを診るときに、首筋を見ると、どのくらい歩いている人かがだいたいわかりました。
男性でも女性でも、歩いていない人は首筋にシワが多く、老化が進んでいます。歩行運動には頭部を首でしっかり支えることも必要で、歩いてこなかったご婦人は首の皮膚や頸椎から老化していきます。
「美容のためにできるだけ外に出ない」と信じている人は、「美容のためになるべく外に出て、そして歩く」というように、考え方を改めなくてはいけません。もちろん、紫外線の強い季節には、適度な紫外線対策はしてくださいね。

