便秘は「不快」ではなく「損失」だ
アメリカの研究データによると、慢性便秘症に悩む患者は、そうではない人よりもQOL(生活の質)が相対的に低く、日常活動性の障害率や労働生産性の低下率も格段に高くなっています。
毎日不快な症状を抱えていることで自律神経も乱れてしまい、人生のパフォーマンスそのものが低下してしまっていると考えられます。
便は毎日出るのが理想ですが、2~3日に1回でも大丈夫です。ただし、3日以上出ない状況が続くなら便秘です。
私の所属している順天堂大学医学部附属順天堂医院では、日本で初めての「便秘外来」を開設しています。便秘に悩む患者さんは非常に多く、受診までには年単位でお待ちいただかなければならない状況が続いています。患者さんの中心層は、女性は20~30代、男性は50代以上です。
そこで、ここでは私たちが多くの患者さんに共通してアドバイスしている内容を3点、簡単にまとめてみました。まずは自分に合っていそうなもの、やりやすそうなものから始めてみるといいでしょう。
朝、スプーン1杯のオリーブオイルを
まずは、「腸もみ」です。便秘は便が腸に滞留してしまっている症状ですから、体の上から直接刺激して、腸の機能を上げてみましょう。
腸もみは1回3分、朝晩の2回だけで結構です。食事の直後を避け、腸の四隅を刺激します。
次に、併せて行ないたいのが「腸活ストレッチ」です。本来なら排泄機能が高まるはずの朝の時間帯に、ひねりを入れた運動や腰を回すといった、腸に刺激を与えるストレッチをします。
そして、最後は便を出しやすくする食品をとること。効果的なのは、オリーブオイルなどのオイル類です。
毎朝起きたあと、スプーン1杯程度をめどにとってみましょう。オイル単体でとるのが苦手な方は、サラダにかければ食物繊維も一緒にとれて一石二鳥です。
また、私のおすすめは「はちみつとオリーブオイルをかけた焼きりんご」。りんごは水溶性食物繊維のペクチンが豊富ですし、加熱することで、りんごの皮に含まれるペクチンの量と吸収率がさらにアップします。
気になる方は、ぜひレシピを検索してみてください。



