コソボを旅していたときのことだ。アルバニア人の大学生だと名乗る若者が目を輝かせながらこう言うのである。
「日本の超特急は磁石で宙に浮いて時速500キロでトウキョウからオオサカまで走るんだろう?」
どうやら、新幹線とリニア・モーターカーを混同しているらしいのである。
「磁石のには乗ったことないけど、300キロ出る列車には乗ったことがあるよ」
「おおっ! その超特急の車内でポップコーンを食べると、後ろへ飛んで行ってしまうのかい?」
「飛ばないよ」
「やっぱり……。ソニーやホンダのシステムで、飛ばないように調整しているんだろうね!」
わが国はこのぐらいすごい国だと思われているのである。「ビジネスチャンス」が活写するように、本来、わが日本のビジネスマンはタフでしたたかであった。国を挙げて自虐的になりがちな今日この頃だが、われわれはもっともっと、自信を持っていい。
■ビジネスチャンス
アメリカと日本の靴メーカーが、アマゾン奥地の
マーケティングを行った。数日後、本社に報告書が届いた。
アメリカのビジネスマン……
この地域の住民に靴を履くという習慣はありません。
ビジネスチャンスはありません。
日本のビジネスマン……
この地域の住民はまだ誰も靴を履いていません。
ものすごいビジネスチャンスです!
※掲載のジョークは、早坂隆氏の著書『100万人が笑った!「世界のジョーク集」傑作選』『世界の日本人ジョーク集』所収のものに加え、同氏へのインタビューから編集。
(構成=山田清機)