「やるべき仕事」から取りかかると軌道に乗る

さて、「やりたい仕事」と「やるべき仕事」を分けたら、重要なのはその次です。

嫌な仕事はつい先のばししてしまいがちですが、それは絶対に避けなくてはなりません。気が進まないのもわかりますけれど、そういう仕事こそ先に片づけてしまったほうが、あとあと気分的に楽だからです。

子どものころ、食事で「なにを先に食べるか問題」に直面したことがありませんか?

嫌いなものを先に食べて、好きなものはあとに残しておくか、それとも好きなものを先に食べ、そのあとで嫌いなものを片づけるかという問題です。

もちろん「好きなものから食べたい」という方もいらっしゃるでしょうが、僕の場合は前者。すなわち嫌いなものは先に食べ、好きなものを残しておきたいのです。なぜって、そのほうが好きなものを食べる時間をより楽しめるから。

まず、好きなものに手をつけてしまうと「このあと、苦手なアレを食べなくてはならない……」という思いを抱きながら箸を進めることになってしまいますよね。それだと落ち着けません。だから、なるべく早めに、苦手なものを片づけたくなるのです。

同じことが、仕事にもあてはまると考えています。これから仕事をしようとする際、ましてや週の初めなど、仕事をする気にならないタイミングであればなおさら、楽な仕事から片づけていこうと考えてしまいがちです。

しかし、楽な仕事を先に片づけるということは、「楽ではない仕事」「やりたくない仕事」があとに残ってしまうということです。

すると、精神的なつらさが増大してしまいます。だから、「やるべき仕事(本当はやりたくない仕事)」から先に手をつけたほうがいいのです。

「ポケットのなかの小銭」を減らせ

なお、そこにはもうひとつ大切な根拠があります。

書影
印南敦史『先のばしをなくす朝の習慣』(三笠書房)

仮に、どう転がってもやらなければならない仕事が3つあったとします。

そういう場合、最初のひとつを終えると「ひとつ終わらせたぞ」という達成感と安心感を覚えることになります。ふたつ目を終えたら、また「ふたつ目も終わったぞ」と達成感と安心感に包まれることでしょう。

3つ目を終えたときもまた同じで、つまりは「やるべき仕事」を終えるたびに気持ちが楽になっていくのです。

僕はそれを、「ポケットの小銭を減らすような感覚」だと捉えています。小銭は増えれば重たくなりますが、仕事をひとつ終わらせるごとに気持ちは軽くなっていくのです。

つまり、「やるべき仕事」をひとつひとつクリアしていけば、どんどん気持ちも楽になっていくということです。すると、その先に残っている「やりたい仕事」に、さらに楽しく臨めることになります。

と断言しているのは、実際に僕自身がそうやって日々の仕事をこなしているから。毎日締め切りがあるような生活を送っていれば、当然のことながら「やるべき」だとわかっていながら気の進まない仕事にも直面するものです。

しかし、だからこそあえて目を背けず、「やってやろうじゃん」と真正面から取り組む。そうすれば、結果的にポケットの小銭は減っていき、気持ちも安定してくるのです。

Point 「やらなければならない仕事」というものは存在しない
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