「これが自分」は単なる思い込み

ファッション以外の「マインドレス」事例をいくつかあげてみましょう。

・挨拶の形骸化(心がない儀礼)

言葉としての「おはよう」「お疲れ様です」は言えるのに、相手の目を見ず、温度もない。

これは、社会人では特に多いです。

装いも同じで、見せかけだけ整えても、在り方が伴わなければ伝わりません。

・SNSでの“なんとなく同調”

流行っているから「いいね」を押す。炎上に乗って相手を深く知らずに叩く。多数派が安心なので意見を持たない。

ファッションにおける「量産型」「無難選び」と同じ構造で、自分の価値観で選ばず、外部の“空気”に装いを委ねてしまっています。

・会議での無難な沈黙

自分の意見があるのに言えない。否定されるのが怖くて、ただうなずくだけ。リスクはとらない。

これも、服選びにおける「黒を選んでおけば安全で無難」といったようなことと同じです。

・食事や生活習慣が投げやり
政近準子『装力』(時事通信社)
政近準子『装力』(時事通信社)

栄養や健康を考えずに食べる。何となくダラダラ飲む。逆にサプリメントに頼りきり。

こういった人は、自他を大切に扱う装いができない人と根っこの部分が似ています。

これらの習慣がいつの間にか定着し、進化しない自分を「これが自分」と思い込み、「これがこの業界」「これが会社」とすべてが“仕事の一部”になり、本当の自分らしさをないがしろにしているうちに、人生が終わってしまうかもしれません。

私はいつもこうした人たちに会うと、放っておけなくなってしまいます。

【関連記事】
「両陛下と愛子様の装い」を見れば一発でわかる…欧米とはまるで違う「皇室が世界から尊敬される本当の理由」
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
もはや革靴の代わりは「ワークマン3300円」で十分だが…「スーツにスニーカー」で絶対に守るべき鉄則ルール
安っぽい服ばかり着ていると人生大損する…トップスタイリストが教える「今すぐやめたい残念な服」の特徴
帝国ホテルでも椿山荘でもない…「ミシュランガイド」が太鼓判を押した意外すぎる日本のホテルの名前