ジョブズを真似する人の勘違い

たとえば、IT系の人で、アップル(Apple)のスティーブ・ジョブズやフェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグのまねをして、黒やグレーのTシャツしか着ない人がいます。ジャケットを着たとしても、インナーはシンプルなTシャツかポロシャツ、といった服装で、もはや制服化をしているように見えます。

自分でその装いを決めたジョブズ自身はいいとして、「ノームコアがかっこいい」とか「流行ってる」「あれならできそう」という理由で、そのスタイルをまねるだけなら、実は他人から見て全員同じに見えていて、マインドレス。

重要なプレゼンの日までも、ジョブズと同じスタイルでいつもと変わらない――そんな姿をよく見るようになりましたが、果たしてそこに自分の意思はあるのでしょうか?

せっかくの素敵な中身が、制服化によって埋もれているのはもったいないです。

夏のビアパーティで露呈した「マインドレス」

また、招待されて行った、数社の会社合同の夏のあるビアパーティでのことです。

ビール
写真=iStock.com/naturalbox
※写真はイメージです

演奏を披露するメンバー以外は、ほぼ全員が半袖シャツにダークカラーのスラックスでスーツジャケットを脱いだスタイルでした。夜7時からだったので、「一度家に帰ってシャワーを浴びてきた」と言う人が意外とたくさんいたにもかかわらず、会社帰りと全く同じ服装なのです。少しだけでも小物などで手を加えて、自由さを演出すると、若々しくなるのになあ、と思うのですが……。

せっかくの仕事以外の楽しい集まりのはずですが、そのマインドは服装には反映されていませんでした。

これらはマインドレス状態が通常になっており、そのことに疑問も感じなくなってしまっている例でしょう。

すると、つい「この業界はこんなもんだから」と他責にしてしまいがちですが、果たしてそうでしょうか?

仕事の延長で終わらせず、ちょっとした変化で遊んでみるなど、人生もっと楽しみましょうよ! と私は思いました。

貴重な機会なのですし、中身の素晴らしい方々なのですから、それぞれの装いで表現しないのはもったいないです。

「それが普通」「別にそれ以上も以下も望まない」というマインドレス(=無自覚・無思考・惰性)は服装以外のあらゆる場面で起きています。