産卵の直前まで海にいるマカロニペンギン属
幸いにしてこの謎は、最近の研究により、完全にとはいわずとも大部分が解明された。研究者らが着目したのは、マカロニペンギン属の回遊パターンである。
え、回遊と産卵が関係あるのかって? 実は大いに関係がある。限りある時間とエネルギーをどんな活動にどう割り振るべきかが、生きとし生ける者にとって常に大きな課題だからだ。
マカロニペンギン属は、南極大陸をぐるりとめぐる広大な海に点在する大小の島々で繁殖する。四方八方、海しかないという環境だ。親鳥は毎年、子育ての重労働から解放されると海に出て、マグロのごとき回遊生活に入る。何カ月間も上陸せず、海面で休息や睡眠をとりながら、魚やオキアミなどの獲物を求めて幾千キロも泳ぎ回る。そして翌年の春に島に戻り、配偶者を探して交尾をし、メスは卵を産む。
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