「間口の広さ」と「奥行きの深さ」
ミセスのヒットソングには、明るく華やかなものが少なくない。バンド自体のキャラクターにもキラキラとした爽やかなイメージを持つ人は多いだろう。しかしその一方で、大森の持つ深い孤独、繊細な感性がクリエイティビティの大きな源泉になっている。
ミセスの音楽は「間口の広さ」と「奥行きの深さ」を併せ持つものとして作られてきた。だからこそ、これだけ多くの人に届いたのだろう。
「“大衆性”とか“ビジョン”という話をすると、最初からすべてを仕組んだ、ものすごい志を持った少年の話みたいに聞こえるかもしれないんですけど、決してそれだけではなくて。同時に、葛藤して、挫折して、孤独と闘ってきた側面も僕の中にはある気がします。ミセスの楽曲を聴いていただくと、歌詞がほぼネガティブなんです。結局『こうありたい』という話しかしていない。みんなでワイワイ楽しめる楽曲ももちろんいいですし、僕らもそういうものを目指してるんですけど。ただ、それだけではない。頑張りたい時とか、心が折れそうな時に、一役買えるような存在であれたら本望だな、理想だな、うれしいなと思っているので。そう心掛けてはいるつもりです」(大森)


