揚げる、煮る、焼いても大丈夫なスーパー食材

そして、このイミダペプチドには、疲労を回復させる「抗酸化作用」があるのです。

これは疲労の原因となる「活性酸素」の働きを抑制してくれる作用です。活性酸素が細胞を錆びつかせるのを抑えることによって、疲労の蓄積を抑えてくれるのです。

数々の検証の結果、「人間において抗疲労効果を発揮し続けるには、1日当たり200mgのイミダペプチドを、2週間ほど摂り続けるといい」ということがわかりました。

イミダペプチド200mgというのは、鶏のむね肉にするとだいたい50g相当です。

消化吸収を鑑みると、1日100gの鶏むね肉を摂取するといいでしょう。この量を摂取すると、疲労感と疲労に十分に効果があるということが、臨床試験で報告されています。

鶏のむね肉100gというのは、毎日摂れない量ではありません。

調理方法としては、焼いても、揚げても、蒸しても、煮ても、大丈夫です。

鶏のむね肉自体はタンパク質なので、加熱すれば変性することがあります。

しかし、少し難しくなりますが、「β‐アラニン」と「ヒスチジン」というアミノ酸だけが残っていて摂取できれば、体内でイミダペプチドを再合成できるので構いません。

タンパク質は、さまざまなアミノ酸が結合してできていますが、その一つひとつのアミノ酸は安定しています。加熱しても壊れるということはありません。

コンビニで買える最も簡単なパワーランチ

ただし、イミダペプチドは水溶性なので、煮るとスープに溶け出しますから、そのスープも一緒に飲んだほうがいいでしょう。

簡単な例でいえば、かつおぶしで出汁をとると、あの出汁のなかにもイミダペプチドは溶け出します。

かつて、味の素とも共同で実験をしたことがあるのですが、かつおぶしの出汁にも抗疲労効果があります。これもイミダペプチドの働きなのです。水溶性なので、出汁に溶け出しているわけです。もちろん、出汁だけではなかなか1日のイミダペプチドの必要量は摂れませんが、少しでも抗疲労効果は期待できます。

鶏むね肉を、最も簡単に食べられるのは、コンビニやスーパーで売っている「サラダチキン」です。

サラダチキン
一般的なコンビニエンスストアで購入したサラダチキンの写真(画像=Meguromaguro/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

あれは、やわらかく蒸した状態の鶏むね肉が、100gほどで個包装になっているものです。低カロリーなので、最近は「ダイエット食」としても人気ですね。

最近はどこのコンビニでも売っていますし、さまざまな味付けをされたものが出ています。昼食にひとつ食べれば、最高のパワーランチになります。