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プレジデント2012.4.2号「お金に愛される習慣」より。(年収1500万円以上=n349、年収500万円台=n350)

もし、私が社員の借金から逃げて、彼女を放りだしていたら、H社長は私との縁を切っていたかもしれない。借金を背負うという決断が、そのあとの私の仕事人生を切り開いたのだ。

アースホールディングスの國分利治社長もまた、私を導いてくれたひとりである。

その國分社長の考え方で、私がとくに気に入っているものがある。

それは、「主演=自分」の映画のシナリオを書くというものだ。

自分が映画で主演するとする。そのときに、あなたであれば、どのような役を演じたいと思うだろうか。そして、あなたがその映画のシナリオを書くとすれば、どのような舞台を選び、どのようなストーリーにするだろうか。

映画のシナリオを完成させるには、当然のことながら、ストーリーのエンディングが見えていなければならない。エンディングを思い描くことで、人生の終わりは、どのような自分でありたいのかが見えてくる。死ぬまでに自分が何をしたいのか、そのためにどのような生き方をしたいのかが、はっきりするわけだ。

3人の人間がいれば、それぞれ異なる3つの人生がある。

ところが、人生は人それぞれであることはわかっていても、私たちはつい自分の人生と、他人の人生を比べてしまう。私の場合は、仕事で成功するために、人生での家族との時間を犠牲にすると決めた。それにもかかわらず、ほかの人が「娘の体育会に参加した」と、うれしそうに話すのを聞けば、自分もそうすべきだったのではと、後悔の念に襲われることもある。

だが、自分の人生は自分だけのものだ。その意味では、誰に何と言われようと関係がない。結局最後は、自分との闘いになるのである。

【年収1億を生む黄金則】人生の主人公になるために、「主演=自分」の映画のシナリオを書く。

(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第6章「運をつかむ、分かち合う」より)

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