ラーメンと比べるとストーリーが薄すぎる「麦茶」

そんな彼に転機が訪れたのは、「みそきんの成功」だったと、筆者は考えている。2023年春にカップ麺として発売されると、全国のセブン店舗から、一斉に在庫が消えた。その後、数回にわたって再販が行われているが、そのたびに「手に入らない」といった報告が上がっている。

ヒカキンさんプロデュースのカップラーメン「みそきん」
ヒカキンさんプロデュースのカップラーメン「みそきん」は売り切れが相次いだ(画像=プレスリリースより)

そして2025年夏、東京駅の商業施設に期間限定の実店舗をオープン。混雑を避けるための予約制には賛否が出たものの、2026年2月の閉店まで人気を博した。現在は池袋に実店舗を移し、夏には大阪にも展開予定だという。

この、みそきんでの成功が、HIKAKINさんの好感度に影響を与えた可能性はなかったか。つまりは今回、商業的な「二匹目のドジョウ」を狙っているように見えてしまった結果、“カネのにおい”が醸し出されてしまったのではないだろうか。

そう思わせる理由としては、「HIKAKINである意味」が、あまりONICHAから感じられない点が挙げられる。告知動画で本人は、子どもができたことにより、毎日のように口にする飲みものの重要性を感じたと明かしていた。

しかし、この説明は、あくまで「親」としての考えであり、「人気YouTuber・HIKAKIN」である必要性を感じにくい。みそきんが「下積み時代を支えた“ラーメン”への思い」といったストーリーを帯びていたのと比較すると、その濃度は薄れてしまう。

消費者の「なぜHIKAKINが?」の問いに、完全なる答えを出せていない。その結果、「商業的になりすぎたのでは」といった疑念が浮かび、バッシングにつながっているのではないかと考えるのだ。