「不安な家計」から「見通しのある家計」へ

ご相談当初のお二人は、これからの暮らしへの期待がある一方で、出産や住宅購入、将来のお金に対する漠然とした不安も抱えていました。

しかし、ライフプランを作成し、「いつ、どのタイミングで、どのくらい家計負担が大きくなりやすいのか」を整理したことで、不安は少しずつ具体的な課題として捉えられるようになっていきました。

中村哲規『お金より先に“生き方”の話をしよう 後悔しないためのライフプランニング』(クロスメディア・パブリッシング)
中村哲規『お金より先に“生き方”の話をしよう 後悔しないためのライフプランニング』(クロスメディア・パブリッシング)

住宅についても、「どのくらいの住居費であれば、その後の教育費や家計全体とのバランスが取りやすいか」という目安が見えたことで、ご夫婦で基準を持ちながら落ち着いて物件探しを進めやすくなりました。

また、資産を目的ごとに分け、毎月の資金の流れを整えたことで、「なんとなく貯める」状態から、「何のために、どのくらい準備していくか」がわかる状態へと変わっていきました。

プランニング実施後、里美さんからはこのようなお言葉をいただいています。

「固定費も、我慢ではなく整えるだけで月2万円の余力がつくれるとわかって安心しました。口座を分けて先取りの形にしたことで、『余ったら貯める』ではなく、『先に分けておく』形になり、気持ちがすごく楽になりました」

こうして、「貯める・使う・守る」の役割が整理され、毎月の家計も回しやすい形へと整っていきました。

将来の出産や住宅購入といった大きな変化を前にしても、何を優先し、どのように備えていくかが見えたことで、ご夫婦にとって家計の土台を整える大きなきっかけとなったのです。

【図表1】拓海さん・里美さんの資産推移グラフ
出典=中村哲規『お金より先に“生き方”の話をしよう』(クロスメディア・パブリッシング)
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