人の心をつかむ説明「ゴールデンサークル理論」

人の心をつかむ説明の方法を理論化したゴールデンサークル理論をサイモン・シネックが提唱しています。

WHY(なぜ)→HOW(どうやって)→WHAT(何が)

この順番で伝えることで共感を得られるという理論です。TEDで2000万回以上も再生されているので、参考にしてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=qp0HIF3SfI4&t=121s

ゴールデンサークルは、内側から順に、以下の3つの円で構成されます。

1 Why(なぜ)→信じている理念や目的
2 How(どうやって)→その理念を実現する方法
3 What(何を)→提供している商品やサービス

通常の営業トークと、ゴールデンサークルをふまえた営業トークを比較してみましょう。

1 通常の営業トーク(What→How→Why)

「このパソコンは高速なプロセッサを搭載し、洗練されたデザインです。操作性も高く、多くのクリエイターが使っています。ご検討いかがでしょうか?」

2 ゴールデンサークルを使った営業トーク(Why→How→What)

「私たちは、『常識に挑戦し、世界を変える人を応援したい』という想いから始まりました。だからこそ、直感的に使えて、美しく、かつ高性能なデバイスをつくっています。これが、XXXXです。1台いかがですか?」

社長はなぜ、だれよりも売上を作れるのでしょうか?

それは、社長が、なぜこの商品がお役に立てるのか、なぜこの商品を作ったのかというWhyから説明するからです。社員は、WhatやHowから説明しがちです。商品や機能を一生懸命説明します。社員もWhyから説明できる仕組みを作れば社長に近づけます。

投資家の出資を引き出す3つのポイント

重点的に伝えることやストーリーの組み立て方は、相手の関心に合わせて変化させなくてはいけません。プレゼンでは、特にVC向けか、銀行向けかで、アピールすべきポイントが変わってきます。

VC(ベンチャーキャピタル)向けにアピールすべきポイント

スタートアップへの投資を検討するVC(ベンチャーキャピタル)は、企業の急成長と高いリターンを目指すために出資をおこないます。そのため、以下の3つの観点が特に重視されます。

1 成長性(売上/利益の成長性)

「この市場は大きいのか?」
「プロダクトはその市場で爆発的に伸びる可能性があるのか?」

VCは将来的なIPOやM&Aでの株式譲渡益を重視するため、成長ストーリーが魅力的であるほど投資意欲を掻き立てられます。

2027年の予測成長グラフを指差すビジネスマン
写真=iStock.com/FabrikaCr
※写真はイメージです
2 独自性(差別化/バリュープロポジション)

「なぜ、このスタートアップだけがこの市場において勝てるのか?」

以下に注目が集まります。

●競合優位性(代替品と比較した時の優位性)
●模倣困難なテクノロジーやビジネスモデル
●ネットワーク効果
●創業者の専門性
●特許などの知的財産
●データ資産

競合が真似してきたときに、どうやって参入障壁を築けるか、オペレーション上のノウハウやスピード感でも優位が築けるかなどを検証します。

3 経営チーム

スタートアップ投資で最も重要だといわれるのが「人」です。創業メンバーの熱意、実行力、バックグラウンド、人脈、組織としての協調性など、「このチームなら失敗を乗り越え、リスクを取りながら前進し続けられるだろう」という確信をVCは求めます。

事業がピボット(軌道修正)する可能性があっても、優秀なチームであれば最終的に成功しうるとVCは判断します。