共働き増でも女性はパート勤務が一般的

もっとも、専業主婦希望といっても希望の度合いには濃淡はある。

彩乃さん(30代前半・正社員・年収300万円台)は、基本的には共働きを前提に考えている。

「育休制度は整っていますが、妊活や家事育児と仕事を両立できるかは不安。体調次第では専業主婦という選択肢もあり得ると思っています」

制度は整いつつあるが、出産後も正社員として働き続ける女性は依然として多くはない。共働き世帯は増えているとはいえ、妻がパート勤務という形がまだまだ一般的だ。

年収非公開の女性の成婚率は公開派の半分

パートナーを探す男性にとって、相手の雇用形態や年収は重要な判断材料になりつつある。ただ、こうした傾向が強まったのはここ10年以内の変化だ。

豊田氏は、次のように話す。

「結婚相談所で女性が年収を公開するケースが増えたのは、2020年以降。コロナ禍や物価上昇で先行きが見えにくくなったことが影響していると思われます。とはいえ、2026年時点でも公開しているのは全体の約3割程度(婚活サービス大手「IBJ」の場合)です。若い世代や都市部の会員ほど公開率は高い傾向にあります。

また、年収を非公開にする女性は、年収が高すぎるか、あるいは低すぎかに二極化している印象があります。おおよそ300万~1000万円程度の層が比較的公開している印象です。一方で、昔ながらの価値観を持つ仲人が運営している相談所では、女性の年収を“出す必要はない”と判断して非公開にしている場合もあります」

実際、IBJのデータでは、年収非公開女性の成婚率が24.0%であるのに対し、年収公開女性の成婚率は46.1%と、ほぼ倍の差が出ている。

婚活市場が共働き前提へと移行する中で、平均以上を稼いでいる女性が年収を公開することは、結婚しやすさを押し上げる要素のひとつになりつつある。