成婚退会後に「暴露」され結婚を保留

隠れ専業主婦希望の女性と、それを避けたい男性たちの生の声を聞いた。

結婚相談所で活動中の侑也さん(30代前半・年収600万円台)は、同年代の派遣社員女性と真剣交際に進んだが、女性からの「ある一言」がきっかけで関係を解消した。

「最初は『共働きで一緒に頑張ろう』と言っていました。でも真剣交際に入ってから『子どもが生まれたら、家庭に入りたい』と言われて。本音を隠していたのかと思うと、信頼できなくなりました」

侑也さんは共働きを望んでいたが、専業主婦が絶対に不可というわけではなかった。ただ、「結婚するために本音を隠していた」ことが受け入れられなかったという。

こうした共働きに「擬態」する女性への風当たりは強まりつつある。

健一さん(40代前半・年収1000万円超)は、結婚相談所で知り合った30代前半の銀行員女性との結婚を前提に、相談所を成婚退会した。

ところが退会後、彼女から「仕事はもういいや」と退職希望を告げられたという。

「正直、驚きました。専業主婦希望だと最初からわかっていたら、選ばなかったと思います」

成婚退会時には数十万円単位の決して安くない成婚料を支払っている。その後に働き方をめぐる認識の違いが判明すれば、関係悪化やトラブルに発展する可能性もある。

現在も交際は継続しているが、結婚後の働き方については結論が出ていない。

年収1000万円超の男性「知っていれば結婚はなかった…」

関西在住の翔太さん(インフラ系企業勤務・年収1000万円超)は、29歳のときにマッチングアプリで看護師の女性と出会い、結婚した。

ところが、結婚後に働くことへの妻の熱量があまりに低いことに衝撃を受けた。

「婚約後に『翔太くんが稼いでくれるから、私はのんびりできるね』と言われました。猫を飼っていて、『二人ともフルタイムだと猫に時間をかけられない』とも。専業主婦は暇だからやめておこうと話し合い、今は近所のクリニックで週3日働いています」

翔太さんは、強い専業主婦志向が事前にわかっていれば結婚しなかった可能性もあるという。

「私の周りはパワーカップルが多く、友達の奥さんも年収800万円クラス。生活水準の差は感じます。向上心がないように見えるというか、失業保険の受給対象になる12カ月働いたら辞めて、失業保険を満額もらってから次の仕事を探すというのを繰り返すんです。妻は生活費は入れていなくて、自分の収入は好きなように使っています。NISAぐらいはやってねと伝えているけれど、おそらくやってない」

もしお金が必要になったら短期高収入の看護師求人を探して働けばいいと思っているらしい。妻が独身時代にガールズバーで働いていたことも結婚後に発覚し、現在もたびたび仕事や金銭感覚の面で価値観のズレに戸惑うことがあるという。

「でも結婚生活の満足度は満点です。理想とは違いましたが、別れる理由にはなりませんでした。家事をすべて担ってくれるので仕事に集中でき、転職後に年収も上がりました。結果的に“あげまん”なのかもしれません」

隠れ専業主婦希望の女性が必ずしも不幸を招くとは限らないが、モヤモヤも残るという一例である。