リスクがある環境で人は話さない

ただ、議論をする時にはフラットな立場として言い合える。言いたいことを、言いたい人に、言いたい時に言える。発言したことがその後、なんら問題にならない。

発言が問題になるリスクがあると、人は話さなくなります。

ですから、自分の意見を自由に発信することが、自分の評価や、人間関係になんら影響しない状態をつくれるか。

それがフラットな組織文化を維持する上で、すごく大事なポイントです。

そのためには、集まって話す時だけフラットな状態を目指すのではなく、普段から人間関係をフラットにするべきです。

議論する時は、みんなが自由に発信することができて、意思決定の瞬間だけ、意思決定者が自分の権利を行使するという形をつくることが、すごく大事です。

小林洋達『鉄人たちの仕事の哲学 「モーサテ塾」生きた経済を学ぼう』(かんき出版)
小林洋達『鉄人たちの仕事の哲学 「モーサテ塾」生きた経済を学ぼう』(かんき出版)

もちろん、星野リゾートにも人事評価制度があり、それぞれの貢献度に合わせた給与体系になっていますが、それがあるから人間関係がフラットにならないということはありません。

なぜなら、自分の思っていることを発言できることは、基本的にみんなにとって良いことであり、楽しいことであり、できればそうしたいと思っていることだからです。

ですから、普段から「偉い人信号」を無くして、フラットな人間関係をつくっておけば、みんなリスクを感じないで意見を発信できるようになり、フラットな組織文化を持つことは十分あり得ると思います。

【関連記事】
「三菱商事"採用大学"ランキング」を見れば一目瞭然…学歴社会・日本で成功に必要な「出身大学の最低ライン」
帝国ホテルでも椿山荘でもない…「ミシュランガイド」が太鼓判を押した意外すぎる日本のホテルの名前
謝罪も、論破もいらない…金銭を要求してくるカスハラ客を一発で黙らせる"ひらがな二文字の切り返し"
MARCH卒、年収900万円なのに結婚できない理由が詰まっていた…仲人がぴしゃりと叱った婚活男性(36)の一言
手作り弁当550円、おにぎりは今でも110円…セブン、ローソンがマネできない吉祥寺「個人コンビニ」の地味な戦略