無理に習い事をしなくても良いワケ
どんなにいい内容の習い事であっても、嫌がる子どもを無理やり連れて行く意味はありません。サボっているな、楽しそうじゃないなと思ったら、すぐにやめさせてしまってOKです。
幼児期に、親が好きなものを一緒に楽しむのはいいと思うのですが、そうでないならとくに習い事をする必要はありません。「からだの脳」をしっかり育てる時期ですから、早寝早起きをし、朝から食欲があってモリモリ食べられる生活を守りましょう。そして、家でのんびりする時間が必要です。
親は「ぼーっとしていないで、準備しなさい」「ぼんやりしていないで練習しなさい」などと言って「ぼーっ」を否定しがちですが、実は「ぼーっとする時間」は脳にとって非常に重要です。人間の脳は、ぼーっとしているときにデフォルトモードネットワークと呼ばれる神経回路を活性化させており、このときに脳を発達、成長させています。
子どもはぼーっとする時間がなければ、うまく脳を発達、成長させられないのです。とくに小学校低学年くらいまでの子は、いかにぼーっとするかが勝負と言ってもいいくらいです。
「子どもは自分と同じ」という思考は危険
大人にとっても、ぼーっとする時間は大切です。新しいアイデア、ひらめきはデフォルトモードネットワークが活性化しているときに生まれます。お風呂でぼーっとしているときにアイデアがひらめいたといった経験がある人は多いのではないでしょうか。実はこれは前頭葉の高度な機能の一つです。
今の子どもたちは忙しすぎて、このクリエイティブな脳を育てることができていません。「ぼーっ」が大事とは言っても、「はい、今から10分間ぼーっとする時間ね」と設定するのも難しいと思います。ですから、子どもがぼーっとしているときに邪魔をしないことが大事です。親御さんは、スケジュールを詰め込んでぼーっとする時間を削らないよう意識してほしいと思います。
幼少期に子どもを観察して特性を把握するのはとても大切なことです。親子で違う特性を持っているのに、親が自分と同じだと思い込んでいるとうまくいかないことが多くなります。
たとえば、絵から視覚的に情報を得るのが得意な子に、親が文字情報が得意だからといって「図鑑ばかり見ていないで本を読め」と言うのは理にかなっていません。まずはその子の好きなもの、特性に合うものを見きわめて、ふんだんに与えることが脳育てにつながります。


