新聞に書かれた「ヘルン氏の妾」
「ばけばけ」のトキは、家からヘブンのもとに通って女中奉公し、次第にヘブンと心を通わせるようになり、結婚に至った。だが、史実では、ハーンが住み込みの女中を求め、細かい経緯はわからないがセツがそれに応えた。それが明治24年(1891)2月上旬のことだった。
その後、6月22日に2人が、塩見縄手(「ばけばけ」では高見縄手)の旧武家屋敷(現・小泉八雲旧居)に転居したときは、すでに事実上の夫婦だったので、セツは住み込みで働きはじめて間もなく、ハーンとの関係が深まったと考えられる。
だが、最初はセツが事実上の「ラシャメン」だったことは疑いない。その証拠に、ハーンにとっては日本で一番の親友だった西田千太郎(「ばけばけ」で吉沢亮が演じる錦織友一のモデル)にして、日記にセツのことを「ヘルン(註・ハーンのこと)ノ妾」と書き、セツ夫妻が旧武家屋敷に引っ越して1カ月経っても、まだそう書き続けていたのである。
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