目的とルールに沿って判断するだけ

また、プライベートにはルールがないけれど、仕事にはルールがあります。これも、仕事のほうが簡単になる理由のひとつです。

あなたの会社にも、定款、就業規則、職務権限規定などのルールがありますよね? それらのほかにも、企業活動は民法、商法、会社法、独占禁止法、労働基準法など、さまざまな法律が適用されます。建設業法、医薬品医療機器等法、金融商品取引法など、業種ごとの法律も少なくありません。

目的が明確だから「やるべきこと」を見つけやすく、多くのルールで「やってはいけないこと」も示されているのですから、仕事なんて楽なもの。どんな課題を与えられても、目的とルールに沿って判断すればいいだけのことです。

それとくらべたら、プライベートは難しいですね。恋愛にしても、家族や仲間との関係にしても、「より良いものにしたい」という思いはあるものの、そこには明確な目的もルールもありません。

ですから相手との関係がちょっとギクシャクしたときでも、何をどうしたらよいのかわからず悩みます。ロジカルに考えれば答えが出るような問題ではありません。

実際、友人や家族を理屈で説得しようとすると、「そういう問題じゃない」などといい返されて、かえって話がこじれてしまうこともよくあります。

でも、仕事はロジックがすべて。「儲ける」という目的に合致しているかどうか、ルールに違反していないかどうかだけが問題です。そういう意味で、仕事は簡単なものなのです。

仕事のできる人間とは、生産性の高い人間

では、「仕事ができる」とはどういうことなのか。これも、ロジカルに考えれば答えはすぐに出ます。

仕事の目的は「儲ける」ことでした。会社員の場合、会社を儲けさせるのが「仕事のできる社員」ということになります。

会社が儲ける、つまり利益を増やすためには、売り上げアップのほか、コスト削減、作業の効率化なども必要でしょう。あなたもふだん、会社の上司からそれを求められているのではないでしょうか。

2026年の事業成長のグラフ
写真=iStock.com/Ei Ywet
※写真はイメージです

売り上げのアップだけを取り上げても、その方法はいろいろあります。単に、多くのお客さんに自社製品を買ってもらうだけではありません。

お客さんを増やすためには、宣伝も効果的です。それ以前に、製品そのものの品質向上も必要でしょう。社員にできることは、たくさんあります。

もちろん、配属された部署によって、どの部分を担当するかは異なるでしょう。どの部署であれ、会社の利益に何らかの形で貢献するのが、仕事の目的です。その貢献度が高いほど「仕事のできる人間」と評価されて、給料も上がる。じつにシンプルな話です。

そして、その貢献度のことを「生産性」といいます。「仕事のできる人間」とは、つまるところ「生産性の高い人間」にほかなりません。あなたの生産性が高まれば、いずれ出世して給料も上がるでしょう。