高市首相が通常国会の冒頭解散に舵を切ったのは、年末から年始にかけてらしい。木原氏、今井尚哉内閣官房参与ら限られた側近と協議しただけで、決断したのだろう。

今井氏は、安倍政権で首相補佐官・首相秘書官を務め、当時の政権運営、解散戦略にも関わった実績がある。高市首相の信頼も厚い。その今井氏は、政権発足後から「支持率が高い時に選挙をやればいい」と早期解散を進言してきたとされている。

「選挙で勝たないと代えられないのよ」

首相が参考にしたのが2017年9月の安倍首相による臨時国会冒頭の解散だったという。少子化や北朝鮮の核・ミサイル開発問題などへの対応を「国難突破」として大義に掲げて大勝したが、森友・加計学園問題で野党から厳しく追及されるのを回避するとともに、小池百合子東京都知事の新党が選挙準備を整える前のタイミングだった、と『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社)などで認めている。