会計ソフト会社だからこそ「透明」に

蔵前地区は、かつては、金属加工などを扱う問屋や工房が集まるものづくりの街で、その流れを汲み、今もスモールビジネスが盛んな地区だ。手仕事や技術を大切にする文化は、かつて工業地帯として発展したニューヨーク・ブルックリンの歴史と重なり、蔵前は「東京のブルックリン」と呼ばれる。

「スモールビジネスを、世界の主役に」。このミッションを掲げるフリーは、その実践の場として蔵前に書店を構えた。

人通りの少ないビルの一角に、透明書店はひっそりと構えている
筆者撮影
人通りの少ないビルの一角に、透明書店はひっそりと構えている

スモールビジネスの割合が多い小売業、なかでも書店は紙やFAXに依存した業務が多く、テクノロジーによる改善余地は大きい。黒田さんは「我々のような他業種だからこそできることもある。どうすれば本屋が持続可能になるのか試行錯誤したい」と思いを語る。