高い柵にゴンゴン頭をぶつけて…
「乳児院でも赤ちゃんのお世話、ミルクを飲ませる、おむつを替えるなどは同じです。が、職員は代わりばんこ、今日、ミルクを飲ませてくれた人と明日の人が違う。赤ちゃんは目が見えなくても、声とか匂いとかでちゃんとわかっている。複数の職員が入れ替わり立ち替わりの環境では、不安にならないわけがない。乳児院は必要なものではあるけれど、授乳一つとっても、長期間そのような育てられ方をしたらどうなるか。
生後5、6カ月ほど経ったら、赤ちゃんにも意思が出てきます。乳児院では柵のあるベッドに赤ちゃんを寝かせています、その柵は、赤ちゃんが落ちないように高くなっています。寝る時間になるとその柵に頭をゴンゴンぶつけたり、指しゃぶりをしながら、赤ちゃんは自分で自分をなだめて一人で眠るのです。一人ひとりの赤ちゃんに職員が寄り添うのは不可能なのです」
かつて私が里親家庭を取材したとき、養育里親は乳児院から2歳でやってきた里子を、「ロボットのような赤ちゃん」と表現した。
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