仕事を要領よく進められる人は、何が違うのか。『AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣』(アスコム)を書いた越川慎司さんは「資料作成に時間を割きすぎるのはよくない。仕事ができる人の作業を分析してみると、例えばパワーポイントのスライドにはある共通点があった」という――。
※本稿は、越川慎司『AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣』(アスコム)の一部を再編集したものです。
仕事の遅い人は「やらなくていいこと」をやっている
頑張っても、頑張っても残業は減らない。真面目に仕事に取り組んでいるのに、なかなか評価されないという経験はありませんか? かたや、要領よくコンパクトに仕事を進めて、定時に上がっているのに、トップクラスの結果を残す人がいます。
2016年頃までは、頑張ってたくさん働けば評価されていました。しかし、今はより少ない時間で、より大きな成果を出さないと認められません。つまり、頑張り方を変えないといけないのです。
私は、業務改善コンサルタントとして、800社以上、17万3000人のビジネスパーソンの行動をAIで分析しました。その結果、見えてきたのが、仕事が遅く結果が出ない人の多くは良かれと思って「やらなくてもいい」ことをやっています。
かたや、仕事のできる人は、本質を理解し「何が必要で、何が必要でないのか」がわかっているので、必要ではないことを極力避けるように心がけて行動をしているから、仕事が速いのです。必要なことに時間と労力を注げば、結果も出やすくなります。
では、「やらなくていいこと」とはどんなことなのか。それが、本書で指摘する「名もなきムダ仕事」です。名もなきムダ仕事とは、日々のルーティンに組み込まれ、一見するとムダだと気づかない仕事の数々を指します。
例えば、あなたが上司からプレゼン資料の作成を命じられたとします。あなたは張り切って、見た目も豪華な、説明がしっかり入った分厚い資料を作るかもしれません。しかし、それがクライアントに対するアピールになると思っているのであれば、それこそがムダなのです。

