「天下人の地位を家康に譲っていた」説

研究者の高橋陽介氏は、こんなユニークな説をとなえている。

慶長3年7月14日のフランシスコ・パシオの報告書に「自らの死期を悟った秀吉は、最大の実力者である徳川家康に後事を託し、政権をゆだねた。また、秀頼が成人したあかつきには政権を返還するよう、家康に依願した。秀吉は、諸大名のまえでこのことを申しわたし、起請文を差し出させ、さらに家康に対しても起請文を差し出すように命じた」(『秀吉は「家康政権」を遺言していた』河出書房新社)とあることを主な根拠として、秀吉は生前、天下人の地位を家康に譲ったと論じているのだ。

ちなみにパシオはまた、こんな報告もしている。