「いい縁に恵まれるコツ」とは?
幸せなことに、社長就任後に実現したコラボ企画や新店オープンは、ほとんどすべて先方からご依頼いただいたのがきっかけでした。多くのご縁に恵まれて、本当に感謝の言葉しかありません。
この話をすると、いい縁に恵まれるコツを教えてほしい、と聞かれることがありますが、特別なコツはありません。
1回1回の関わりを大事にすれば、過ごす時間の長さにかかわらず、素敵なご縁につながります。縁をつなぐのは関わる頻度ではなく、1回の質なのかもしれません。相手と誠実に向き合い、心を尽くす。それが、縁をつなぐ上で何よりも大切だと思っています。
「相手に心を尽くすと疲れる」という方でも、何事も慣れだなと思います。習慣になれば、意識しなくても自然とできるようになります。
コツは、心を尽くして接した自分を褒めること。褒め方はなんでも構いません。「頑張れたね」「笑顔が良かったね」など、自分の頑張りを認めてねぎらうのです。
自分で自分を褒めると落ち込まずに済む
自分を褒めることは、自分を大事にすることです。
それは、自分を好きになり、愛する気持ちを育みます。
私の場合、つらい経験が続いた頃から、意図的に自分を褒めるようになりました。私は強い人間ではないので、つらいときには誰かに励ましてほしいと思ってしまいます。けれど、他者が自分の人生に深く踏み込んで言葉をかけてくれることは、そうそうありません。
ならば、自分で自分を褒めてしまえば気分が楽になるかもしれない。そう自然に気づいたのだと思います。思いっきり自分を大切にすること。それが、私の心を守ってくれました。
頑張ったときに労うだけでなく、嫌なことやどうしようもないことに直面した時には、自分に「大丈夫だよ、絶対なんとかなるからね」と声をかけるようにしています。人と比べて劣っていると感じることがあっても、「これはできないけど、あれは誰よりも上手にできるからいいじゃないか」と思い直すこともあります。そうすることで、深く落ち込まずに済んで、自己肯定感を保ちながら歩んでこられたように思います。
