三流と二流は直接、一流は間接的にほめる

誰かに直接、「お前、いいやつだね」とか「根性があるね」などとほめられると嬉しくなるものです。しかし、もっと心が温かくなるのは、第三者を経由して、自分へのほめ言葉を耳にしたケースではないでしょうか。

「○○部長、君のことを『本当に芯の強いやつだ』とほめていたよ」
「取引先のA社の専務が、あなたのことを『可能性が低いことでもあきらめないアグレッシブな人間だ』って高く評価していたよ」

などと言われると、部長から直接、ほめられた以上に嬉しくなって、「また頑張ろう」という気持ちになるものです。

逆を言えば、誰かを間接的にほめるという行為は、直接ほめるのと同じか、それ以上に、人間関係を円滑にする、ということになります。

本人に伝わったときに喜ばれる言葉

A「彼(彼女)は、とてもいいね」
B「彼(彼女)は、気が利くところがとてもいいね」
C「彼(彼女)は、細やかな気配りができ、気が利くところがとてもいいね」

これらの言葉が、第三者を介して、彼(彼女)本人に伝わった場合、もっとも嬉しく感じるのはCです。A~Cの中でもっとも具体的にほめているからです。

「よく頑張る」「面倒見がいい」「包容力がある」など、ほめる内容はケースバイケースだとしても、その内容を具体的にほめたいものです。

相手が耳にしたとき嬉しくなる間接的にほめる表現
●「彼(彼女)は、会う人によって発言を変えたりしない裏表がない人だ」
●「彼(彼女)は、後輩のミスを細かくあげつらったりしない器の大きい人だ」
●「彼(彼女)は、多様な意見にしっかり耳を傾ける包容力のある人だ」
●「彼(彼女)は、企画も営業もこなせる、なくてはならない存在だ」
●「彼(彼女)は、けっして実績をひけらかしたりしない、良くできた人間だ」
●「彼(彼女)は、欲しいものをサッと出してくる、実に気が利く人だ」

決めのひと言

「彼(彼女)は○○の点がいいね」
第三者を介して相手の耳に入れば、彼(彼女)との関係が好転する