二日酔いになったら水分と電解質の確保を

飲んでいる最中

アルコールは利尿作用を強めるため、「お酒1杯に対して水1杯」を目安に、こまめに水分補給を行いましょう。飲むペースは1時間に1杯程度を目安にし、短時間での過量摂取は避けます。

おつまみの選び方も重要です。枝豆、豆腐、焼き鳥、刺身など、タンパク質を含む食品は肝臓の働きをサポートしてくれます。

飲んだ後

就寝前にはコップ1〜2杯の水を飲むとよいでしょう。必要に応じてスポーツドリンクや経口補水液を利用すると、水分と同時に電解質も補給でき、より効果的です。

翌朝(二日酔いが起きた場合)

翌朝、二日酔いの症状が出た場合は、まず水分と電解質の補給を最優先にしましょう。経口補水液、味噌汁、スープなどがおすすめです。

味噌汁
写真=iStock.com/sunabesyou
※写真はイメージです

頭痛が強い場合は、冷やすことで症状が和らぐことがあります。鎮痛薬を使用する場合は、必ず食後に服用しましょう。脱水を悪化させる激しい運動やサウナは避けてください。

受診を考えるべきサイン

多くの二日酔いは24時間以内に自然に回復しますが、以下の症状が見られる場合は、医療機関の受診を検討してください。

・激しい腹痛や持続する嘔吐
・血を吐く、黒い便が出る
・意識がもうろうとする、呼吸困難、胸の痛み
・激しい頭痛や視覚異常

また、24時間以上経過しても症状が改善しない場合や、水分を全く受け付けず脱水が悪化している場合も、無理せず医療機関に相談しましょう。

日常的な飲酒習慣の工夫が重要

二日酔いを防ぐために重要なのは、日常的な飲酒習慣の工夫です。

飲酒の頻度や量などを把握し、自分の体調やライフスタイルに合わせた調整を行うことが、長期的な健康維持にもつながります。

年末年始や特別な交流の場は、大切な人との時間を楽しむ貴重な機会です。お酒の席を楽しみながらも、翌日のパフォーマンスを犠牲にしない飲み方を選択することは、ビジネスパーソンとしても大切な心がけと言えるでしょう。

お酒と上手に付き合いながら、翌朝も自分のベストな状態で新しい一日を迎えられるよう、ぜひ日々の工夫に取り入れてみてください。

※参考文献
・厚生労働省 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて
・Jones AW, Jönsson KA. Food-induced lowering of blood-ethanol profiles and increased rate of elimination immediately after a meal. J Forensic Sci. 1994 Jul;39(4):1084-93.

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