計画停電で目覚めた「賢い電力網」

東日本大震災に伴う首都圏の計画停電は、都市機能の脆弱さを改めて浮き彫りにした。電車は動かず、信号は消え、家庭や店舗は真っ暗、工場も操業停止を余儀なくされた。こうした事態を回避できる可能性を秘めているのがスマートグリッドだ。

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スマートグリッドの仕組みと主なプレーヤー

それは、家庭や企業の需要家と電力会社を双方向の通信ネットワークで結び、リアルタイムに電力需給を調整する「賢い電力網」と意訳される。需要家側に太陽光発電や風力発電が普及し始め、その電力を蓄電できる電気自動車も登場し、需要家に電力会社の系統電力を使う、または使わないという選択肢が生まれたのである。その選択には、需要家の電力使用データを“見える化”し、電力会社との間で通信・制御するスマートメーターが不可欠になる。