恋愛対象だったから容姿にこだわったのか

恋愛対象となればビジュアルは重視するだろう。何でもいいというわけにはいかない。だから思い描いていた“士族の娘”とはイメージのあわないセツを雇うことに難色を示し、不機嫌になったのではないだろうか。

また、教養のある士族の娘ならば会話も弾んで楽しいだろう。士族がどんな立ち振る舞いをするか、武士の生活文化はどんなものか等々、一緒に暮らせば様々なことを知ることができる。士族の娘との同居は、そういった純粋な探究心を満足させることにもなる。そう考えれば、譲れない条件になってくる。