安全性の高いアセトアミノフェン
アセトアミノフェンは、古くからある薬で、これまでに何度も大規模な研究がされています。9月22日、科学雑誌として世界で最も権威のある『Nature(ネイチャー)』は、そういった今までの研究をもとにトランプ氏の発言を直ちに否定しました。今回の発表は科学的根拠が乏しいこと、FDAは関連性の「可能性」に言及しつつも、研究者らは因果関係を裏付ける証拠はないと指摘、大規模コホート研究でも関連は極めて小さいか、兄弟比較では消失しているという内容です。専門家は、こうした主張は妊婦の不安をあおり、不要な罪悪感や誤解を生む危険があると警告しています。
ここで引用されている論文には、スウェーデンの248万人を対象とした妊娠中の母親と出生後の子どもの研究、日本の20万人以上の子どもを対象として兄弟姉妹間でも比較をした質の高い研究があり、妊娠中のアセトアミノフェンと自閉症の間には関連性はみられなかったということです。
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